今や、着物を着る人は、ほとんど絶滅危惧種です。
それでも、着物を着よう!と思う人のための、自分で着物を着るための完全ガイドです。
長襦袢
長襦袢とセットになっているのが、半衿つけ。
これを考えただけで、着物を着るのがほんとうに億劫になってしまいます。
「き楽っく」は、ファスナーで半衿をつけられるタイプの長襦袢。
着付け教室で「き楽っく」おすすめされることはまずないと思いますが、とにかく手っ取り早く着物が着れるようになりたい!という人には超おすすめです。
衣紋を抜くのは難しいものですが、「き楽っく」なら、衣紋抜きのための紐通しの穴がついているので、比較的簡単に衣紋を抜くことができます。
こちらの記事では、「き楽っく」のつかった長襦袢の着方の手順を説明しています。
訪問着
訪問着は、七五三、入学式、卒業式などのフォーマルシーンで着ることが多いもの。
訪問着では、なるべくシワやダブつきがないよう、各ステップで丁寧に着付けていきます。
また、大人の女性なら、衣紋もきれいに抜きたいもの。
本番前から何度も練習して、自分が満足のいく仕上がりになるよう、着付けの練習をしましょう。
改良枕の二重太鼓
なるべく簡単に着付けができるように、改良枕をつかって二重太鼓をつくっていきます。
改良枕を使えば、初心者でも比較的簡単に帯がつけられます。
改良枕だと、前日までに帯を改良枕にセットしておくことができるので、着付け当日の作業を減らすことができます。
改良枕には、そのようなメリットがある一方で、帯がゆるみやすいというデメリットもあります。
そのデメリットを補うために、ガーゼは必ず使いましょう。
改良枕用のガーゼが市販されています。
また、ツルツルと滑りやすい帯は、改良枕だとゆるみやすく、かえって難しいです。
訪問着にあわせるしっかりした袋帯でしたら、改良枕で大丈夫です。
二重太鼓の前結び
改良枕を使わないで簡単に二重太鼓を結ぶには、前結びという方法もあります。
前で二重太鼓を結んでから、背中に回していきます。
帯締め
やっとの思いで、着物を着て帯をつけても、帯締めの結び方がわかっていないと、最後の段階で冷や汗をかいてしまいます。
着付けを始める前に、まず、帯締めの結び方を完全にマスターしてから着付けを始めましょう。
着物を着ていなくても、洋服のままで帯締めの結び方の練習ができるので、まずは、帯締めの結び方をマスターすることをおすすめします。
帯揚げ
帯締めと同じく、帯揚げもラスボス的存在です。
実際に着物と帯をしてからでないと、実際に帯揚げをきれいに仕上げる練習をするのは難しいのですが、事前に手順だけは頭に入れておきましょう。
一般的な本結びだときれいに仕上がらないという人は、結ばない帯揚げを試してみるのがおすすです。
最後に
着付け教室に通っても、自分で訪問着を着付けられるようには、なかなかなりませんでした。
それもそのはず、着付け教室では一番本格的なやり方を教えてくれるから。
たとえば、着付け教室では「鏡を見ないで着付けられるようになりましょう」と言われますが、初心者は鏡を見ながらやった方がとっつきやすいです。
着付けのお免状をとるためには、難しいやり方もマスターしなければならないでしょう。
でも、自分で訪問着の着付けができるようになりたいだけなら、自分にあった簡単なやり方で着物を着られるようになった方が良いです。
着付け教室で習ったとおりにできなくても、あきらめる必要はありません。
着物も、着る人があってのものです。
自分で工夫しながら、自分にあった楽な方法で着物を着ましょう。