「正月飾りのしめ縄飾りってどう処分したらいいの?」
「そのまま捨てるのは縁起が悪い?」
正月飾りの捨て方に悩んだことはありませんか?
新年に対する思いを込めて飾ったからこそ、正しく気持ちを込めて処分したいですよね。
そこで今回は、正月飾りの捨て方を紹介します!
・伝統的な正しい捨て方
・実は難しい伝統的な捨て方
・自宅での処分方法
・来年も使いまわしていいのか
以上の4点を軸に紹介していきます。
あらたまった気持ちで飾った新年の正月飾り。
処分するときも、正しいやり方で処分して、幸先の良い一年をスタートさせましょう。
正月飾りを神社に持っていく伝統的な捨て方
正月飾りは神社で行われる「どんど焼き」に持っていき、焼いてもらうのが伝統的な正しい捨て方です。
どんど焼きは、正月飾りやお守り、だるまなどの神様にまつわるものを焼く、神社の行事です。
1月15日に行われることが多いですが、地域によって左義長(さぎちょう)と呼ばれたり、日付が異なったりします。
清浄なものを火で清めることで、無病息災や家内安全を願います。
以下の流れで処分しましょう。
1、正月飾りをはずす
2、プラスチックなど不燃物の装飾は、分解して別にしておく
3、どんど焼きを行う神社に持っていく
1月7日に飾りを外し、1月15日に行われるどんど焼きで燃やすのが基本ですが、神社に持っていくのは、ご自身の都合の良い日で大丈夫です。
どんど焼きが行われる当日に行けなくても、事前に正月飾りの回収場所を用意している神社が多いので、早めに神社に持っていけば大丈夫です。
ほとんどの神社が初詣と同時に回収できるよう準備しているので、1月7日より早く正月飾りを外しても問題ありません。ご自身のタイミングで処分しましょう。
当日神社に行けるのであれば、ぜひどんど焼きに参加しましょう。正月飾りと一緒に焼いたお餅やお団子をいただくことができ、それを食べると1年間無病息災で過ごせるそうですよ。
うっかり忘れていて、どんど焼きが終わってしまっても大丈夫です。
1年中お焚き上げをしている神社もあるので、そういった神社に持っていきましょう。
神社のHPなどでお焚き上げをしているかチェックしてみましょう。
どんど焼きをする神社が少なくなってきている?
どんど焼きをする神社が近くにあればラッキーですが、実は、正月飾りをどんど焼きに持っていくのが難しくなっています。
原因はさまざま。
・煙やにおいに関する近隣からの苦情
・財布やバッグ・おもちゃなど、どんど焼きで焼くべきでない物まで持ち込まれる参拝者のモラル低下
・量販店で販売している物の中には、化学繊維や金属が使われているものがあり、近隣の環境に影響を及ぼす
もともとどんど焼きを行っていた神社が、近隣からの苦情やモラルの低下によりどんど焼きをやめ、ゴミとして家庭で処分するよう呼びかけるようになりました。
どんど焼きをしている神社でも、量販店で購入した正月飾りは拒否したり、事前に不燃物の装飾品だけはずしてもらい、燃やせる部分だけ燃やすようになっています。
昔は、参拝者が正月飾りを火に投げ入れていました。
でも今では、事前に回収し、燃やしても問題のない物だけを神主さんが火に入れるようにしているケースが多いようです。
もともと「廃棄物処理法」という法律で、廃棄物の焼却は禁止されています。神社の「どんど焼き」は、社会習慣から特例として認められているものです。
でも、周辺住民からの苦情などがあれば、この特例も撤回されるかもしれないのです。
燃やしてはいけない物を燃やすのは、環境面で大きな問題があり、最悪の場合近隣住民を含めた多くの人の健康を害します。
最近では技術の発達により、見たり触ったりしただけでは燃やしていいものなのかそうでないのか、見分けがつきません。量販店で購入したものは燃やしても平気かどうか、参拝者が正しく判断しなければなりません。
どんど焼きは古くからある、新年に祈りを捧げる大事な行事のひとつ。残していくべき文化が、モラルの低下によって壊されていくのは悲しいですね。
自宅で塩をする正月飾りの捨て方
自宅で正月飾りを捨てる方法を紹介します。
用意するものはこちら。
・白い布か新聞紙
・塩
・ゴミ袋
手順はいたって簡単です。
2、塩をふる
3、装飾品をはずして、可燃物と不燃物で分ける
4、きれいな紙で、可燃物と不燃物それぞれをくるむ
5、地域のゴミ捨て指示に従って捨てる
シンプルにいえば「可燃物と不燃物に分けて塩をふり、くるんで捨てる」だけです。簡単ですよね。
地域のゴミのルールにもよりますが、30センチよりも大きければ粗大ゴミに出してもいいです。
他のゴミと一緒にするのは心理的に抵抗がある場合には、別のゴミ袋に入れて捨てましょう。
なんだかゴミとして捨てるのは気が引けますが、塩をふってきちんとお清めをし、感謝の気持ちを込めれば大丈夫ですよ。
正月飾りを捨てずに来年も使いまわしていいの?
お正月飾りは処分にも気をつかうし、1回だけで捨ててしまうのももったいないような気もしますね。
来年も使いたいと思うほどの素敵な正月飾りは、捨てずに使いまわしても大丈夫です。
毎年新しく用意するのが古くからの風習ではありますが、最近では素敵なデザインのものや、繰り返し使うことを売りにした商品も出ています。
お正月気分を楽しみつつ新年を祝いたい、お気に入りの飾りが見つかったのなら繰り返し使うといいでしょう。
ただ、来年も同じ飾りを使うのであれば、保管には注意が必要です。
藁や稲穂を使った飾りは、カビたり色が悪くなる可能性があります。最悪の場合、虫にくわれることも。
保管は、以下のようにするといいですよ。
1、水拭きはせず、乾いた布でほこりや汚れを取り除く
2、ほこりをかぶらないよう、袋に入れる
3、乾燥剤と防虫剤を一緒に入れて、なるべく風通しの良い場所で保管する
大事なのは、水拭きしないこと。水気を与えるとカビやすくなります。
飾っていた間に雨が降ったりして水気があれば、晴れた日に干してしっかり乾燥させましょう。天日干しは素材によっては傷んでしまうので、日陰で干すのがいいです。
保管してからも、乾燥剤と防虫剤の期限が切れるタイミングで傷んでいないか確認しましょう。
少し手間ですが、新年を良い1年にするための飾りなので、大切に保管するのが大事です。
繰り返し使えるおすすめのしめ縄飾り
一般的なしめ縄飾りの藁や稲穂は、変色やカビなどで翌年まで保存しておくのは気を使います。
でも、このしめ縄飾りは、紙と造花でできているので、そういった心配がありません。
今までの正月飾りとは違った雰囲気を楽しみたい、かわいいものを長く使いたい、環境にもお財布にも優しいのがいいという方にとてもおすすめです。
詳しくはこちら >> 繰り返し使えるしめ縄飾り(楽天)
最後に/まとめ
今回は、正月飾りの正しい捨て方を紹介しました。
古くからの文化、どんど焼きがなくなりつつあるのは悲しいですね。
ですが、時代が変わると共に、文化も形を変えていく必要があるのかもしれません。正月飾りを次の年に使いまわすのもアリという考えも、良い変化でしょう。
良い1年にするために気持ちを込めて正月飾りを飾っても、出したままにしたり誤った処分をしては意味がありません。
正しく処分をして、素敵な1年をスタートさせましょう。