「果糖ぶどう糖液糖って、なんか体に良くないって聞くけど、どういうこと?」
「果糖ぶどう糖液糖とか、ぶどう糖果糖液糖とか、高果糖液糖とかいろいろあるけど、どう違うの?」
「美容と健康のためには、何に気を付ければいいの?」
ちょっとダイエットに興味を持っている人なら、こんな疑問を持ったことがあると思います。
「果糖」と聞くと、くだもの由来のもので健康的な感じがして、「砂糖」よりも良さそうな響きがありますよね。
私自身も「果糖ぶどう糖液糖」が身体に悪いらしいということは聞いたことがあったのですが、表示もいろいろあって、何がどうなんだかよくわからないでいました。
それが、NHK「ためしてガッテン」(2016年7月6日「追跡!糖質制限の落とし穴」)で果糖を取り上げたコーナーがあり、その説明がとてもわかりやすいものでした。
かなり衝撃的で、ダイエットや健康について考える人には是非知っていただきたい内容だったので、この記事ではその番組の内容をシェアしたいと思います。
この記事を読めば、果糖ぶどう糖液糖が老化を早めること、お買い物の際に食品表示の見るポイントがわかります。
果糖ぶどう糖液糖ってどんなもの?
外国では課税され始めたという清涼飲料水。
実は、清涼飲料水の中には、ちょっと注意した方がよい糖が含まれているんです。
それが、「ぶどう糖果糖液糖」
「ぶどう糖」は聞いたことありますよね。
では、この「果糖」とは一体どういうものなのでしょうか。
番組ゲストが、普通の「砂糖」と「果糖」を食べてみて、味を比べます。
全員が「とても甘い」という感想をもらします。
実は、「果糖」には他の糖にはない、次の特徴があります。
1.とても甘い(なるほど)
2.血糖値が上がりにくい(いいんじゃない?)
3.内臓脂肪がつきやすい(え、そうなの!)
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4.老化を早める。
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えーーーーーっ!!!
果糖は身体を老化させる!という実験
久留米大学医学部の山口教授による実験が、番組で紹介されます。
人間の体の中にある一番たくさんあるたんぱく質の1つが、コラーゲン。
人間の筋肉に見立てた牛のコラーゲンを、果糖溶液につけて人間の体温と同じ37度で保管します。
そのまま2週間放置しておきます。
すると、果糖の溶液につけたコラーゲンは茶色に変色し、一部固くなっている箇所もあります。
果糖なしの溶液につけられていたコローゲンが、元のままの真っ白い状態を保っているのと対照的です。
(果糖が老化を進めることを確認するため、反応をおよそ1000倍に高めています。)
この実験は骨の場合も同じ現象が起こり、骨が茶色く変色していきます。
しかも、果糖の溶液に漬けられて老化した骨は、そうでない骨と比べて、同じ力を加えた場合、骨はもろく折れてしまいます。
果糖はブドウ糖の10倍の老化物質を作り出します。
お、おそろしすぎるーーーー(*_*;
果糖ぶどう糖液糖の表示の読み方
清涼飲料水などの裏の成分表示を見ると、
「ぶどう糖果糖液糖」
「果糖ぶどう糖液糖」
「高果糖液糖」
この3種類の表示があります。
この3種類の糖をまとめて、「異性化糖」と呼ばれています。
では、この3種類の違いは何でしょうか。
異性化糖は、日本農林規格(JAS)で規定されていて、果糖が含まれている量によって、分類されています。
「ぶどう糖果糖液糖」→果糖の含有率が50%未満
「果糖ぶどう糖液糖」→果糖の含有率が50%以上90%未満
「高果糖液糖」→果糖の含有率が90%以上
正直、スーパーやコンビニで買う多くの食品に「果糖ぶどう糖液糖」が使われています。
この分類でいくと、2番目のものですね。
果糖が50%以上90%未満だから、89%含まれていてもこの分類の中に入ります。
私は、とりあえず高果糖液糖だけはできるだけ避けたいと思いました。
身近にある果糖ぶどう糖液糖が含まれている食品
では、果糖ぶどう糖液糖はどんな食品に含まれているのでしょうか。
・清涼飲料水
・ジュース
・ガムシロップ
・スイーツ
・アイス
・調味料(ドレッシングなど)
・菓子パン
などです。
正直、果糖が含まれていない食品を探す方が難しいくらいです。
現実的に考えて、果糖の摂取をゼロにすることは難しいので、あまり神経質にはならない方が良いと思いますが、くれぐれも過剰摂取には気を付けたいものです。
「果糖」は避けて、「砂糖」で甘みをつけているものを選ぶのがコツです。
あ、でも、ダイエットのためには砂糖も摂らない方がいいんですけどね。。
果物の果糖はどうなの?
果物には、当然、果糖が含まれていますが、くだものをそのまま食べる分には食物繊維も一緒にとれるので、心配しなくて大丈夫です。
むしろ、ビタミンなど身体が必要としている栄養素がとれます。
でも、ダイエット中の人は果物といっても摂りすぎには注意しましょう。
特に、生の果物であっても、ジューサーにかけてしまうと、食物繊維が取り去られてしまうので、摂りすぎになりやすくなってしまいます。
せっかく生ジュースを飲んでダイエットに頑張っても、逆効果になったら哀しいですね。
なぜ果糖がこれほど使われるようになったのかわかる本としては、この本がおすすめです↓
糖尿病専門医が果糖ぶどう糖液糖の危険性を解説
果糖ぶどう糖液糖の危険性について、もっと詳しく知りたいという方は、ちょっと長い動画ですが、こちらをご覧ください。
患者さんでなくても、果糖ぶどう糖液糖は危険です。
最後に
・「血糖値は上がらないが、内臓脂肪がつきやすい」
・「過剰摂取は老化を早めてしまう」
・「果糖の含有量によって、表示が3種類ある」
・「身近な食品に含まれている」
わたし達の身近な食品の中にも、多く使われる「果糖ぶどう糖液糖」。
ダイエット、美容、健康のために、お買い物の際には、原材料表示ラベルを確認する習慣をつけたいですね。