一年に何度かはある、横なぐりの雨などのひどい天気の日。
「育休中の大雨、下の子も連れて保育園に行くなんて大変…」
「天気を理由に休むなんてダメかな」
大雨の日、小さな子どもたちを連れて登園するべきか迷うことってありますよね。
車で行ければいいけれど、徒歩・自転車・バスや電車だととても大変です。
下の子もみている育休中やテレワークのママが、大雨の悪天候の中を、無理を押してまで保育園に連れていかなくても、お休みもありです。
この記事では、元保育士の経験から、雨の日の通園についての考え方や、保育園への連絡の仕方をお伝えします。
これを読めば、雨の日に保育園を休むかどうか思い悩んでいるママが、穏やかな気持ちで一日を過ごせます。
育休中のママが雨の日に保育園を休ませるのはアリ?
「親の都合で休ませるなんてダメかな?」
「雨を理由に休むなんて怠けてる?」
毎日通っている保育園を休ませるのは気が引けますよね。
でも、雨を理由に保育園を休ませることがあってもOK。
保育園を休む理由は人さまざまです。
実際に、私が勤めていた園でも、様々な理由で休まれる方がありました。
「親が平日休みになったから家族で過ごしたい」
「旅行に行きたいからお休みする」
「親が泊りがけの仕事のため、祖父母に預けるから連れてこられない」
ましてや、大雨の日に、ママ一人で二人の子どもを連れて登園するのは危険もあるし、子どもに体調を崩されても大変なので、そう伝えればわかってもらえます。
「そうはいっても、他の育休ママはもっと小さい子を連れて行っているし…」
「徒歩10分の家なのに休むのは甘え…?」
と、周りと見比べてしまう方もいるかもしれませんね。
でも、そのご家庭の状況によって大変さは違いますし、通園させるのがいいか、お休みさせるのがいいか判断できるのはママだけです。
子どもに最終的な責任をもつのは、保育園の先生ではなく、親であるあなた自身です。
ママ自身が今の状況を考えて「今日は行かない方がよい」と判断したのであれば、その判断の通りに行動して大丈夫です!
雨の日に休ませるときの保育園への連絡のしかた
それでも「雨で休ませるなんて言ったら、どう思われるかなあ…」と、心配になる方もいると思います。
そういう時の保育園への連絡のしかたをお伝えします。
率直に状況を伝えてわかってもらえる伝え方
保育園に送っていけるのがママしかいないこと、一人で子ども二人を連れて大雨の中を出かけるのが大変なことを率直に伝えましょう。
「今日は雨が強くて、下の子を連れて保育園までいくのが難しいので、保育園をお休みします。ほかに、下の子をみてくれる人もいないので。」
あるいは、「下の子の体調が良くなく、雨の中を連れだせないので、今日はお休みします」などと、ちょっと大げさに伝えてみても良いでしょう。
ただ、園児本人が熱をだしたとか、行きたがらないなどの嘘は、子どもにも嘘をつかせることになってしまうのでやめましょう。
もし可能であれば、日ごろから「下の子もいるので、雨の日は私一人で連れていくのが難しいので休むことがあります」と、前もって伝えておけると、ママの気持ちも楽だと思います。
その場合にも、前日か当日にお休みの連絡は必ず入れましょう。
保育園の方針を確認しておく
そうは言っても、保育士さんは雨の日に保育園を休ませることをどう思っているか、休ませたら怒られるかもしれないという不安はありますよね。
基本的に、休む理由で怒られることはないはずですが、実際には、園や保育士によって考え方が違うこともあるかもしれません。
ここでは、状況に合わせた対応をお伝えします。
「親子で過ごす時間が大切」と考え、育休中は積極的にお休みを勧める保育園もあります。
特に、0~2歳児には積極的にお休みをすすめることが多いです。
この場合は、安心してお休みできますね。
一方で、3歳児以上はできるだけ登園をお願いするといった園もあります。
3歳以上のクラスだと「雨の日は制作をしよう」「〇日に、行事に向けての取り組みをしよう」などとスケジュールを考えている場合があるからです。
そういう場合でも、前もって「〇〇くんは雨の日お休み」と分かっていれば、そのように予定を組むことができますので、早めに伝える方が喜ばれます。
お休みをすすめている園であれば、安心してお休みできるので、お子さんの保育園がどういった方針なのか、入園したら、早いうちに確認しておくと良いでしょう。
雨の日に保育園を休むメリット
雨だからと言って休ませると、休み癖がついてしまうのではないかなど、ママとしてはいろいろ考えてしまいますよね。
でも、雨の日のお休みはメリットもたくさんです!
【メリット①下の子を悪天候の中をつれださなくて済む】
雨の中で通園すると、まだ小さい赤ちゃんは濡れて風邪をひいてしまわないかと心配になりますよね。
片道30分の距離を徒歩で通園しているともなれば、上の子は30分ずつでも、下の子は往復1時間を2回になってしまいます。
他に預ける人がいない場合、無理をせず、おうちで過ごしてくださいね。
【メリット②上の子の気持ちを満たしてあげられる】
「下の子の都合で保育園を休ませるのは、上の子に申し訳ない」
と思うママもいるかもしれません。
でも、考え方を変えれば、上の子にとって、ママと一日中過ごせる特別な日です!
特別で嬉しい一日にするためのコツを2点お伝えしますので試してみてくださいね。
コツ:前もって子どもに伝えてあげる
直前になって予定変更をされると、大人でも戸惑いますよね。
子どもは、「毎日行くから、今日も当たり前に行く」と思っていた保育園を休むことになります。
「大雨の日は、赤ちゃんを抱っこしていけないから、特別におうちで過ごそうね」
「明日は大雨だから、特別に保育園をお休みして、おうちで〇〇しようね」
と、前もって伝えておくことで、お子さん自身も心づもりができ、ママ都合でのお休みを前向きに楽しめるでしょう。
次の日が晴れたら、保育園に気持ちを切り替えられるように、「今日は特別に」という言葉を意識して伝えておくのもポイントです!
コツ:上の子を中心に甘えさせてあげる
下の子をお世話しながら、動き回りたい盛りの上の子をみるのは大変だと思います。
でも、雨の日に保育園を休んで家にいるときは、できるだけ上の子中心に甘えさせてあげてください。
雨の日のおうち時間の過ごし方については、こちらの記事でいろいろなアイディアをご紹介しています。
上の子を中心に甘えさせてあげることで、上の子も気持ちが満たされて、ママも安心して過ごすことができますよ。
【メリット③ママの負担が減り、みんながハッピーになれる】
パパの手助けがたのめるならともかく、産後の体で、ママが子ども2人以上を連れて行くのは本当に大変なことですよね。
子どもたちの安全や体調に気を配りながら、自分の体に鞭を打ってまで、がんばらなくって良いんです!!
ママ自身がハッピーでいると、子どもたちにもハッピーな気持ちが連鎖します。
ですから「雨で通園するのは負担が大きい」と思うのであれば、ご自身と子どもたちのために潔く休んでしまいましょう。
これらのメリットとご家庭の状況を考えて、「休んだ方がよい」と思えば、気負うことなくお休みを申し出てくださいね。
子どもが雨の日も保育園を休みたがらない場合には
「雨の日におうちで遊べるように工夫をしてみても、やっぱり保育園に行きたがる…」
「行きたいとまでは言わなくても、我慢しているように感じる…」
お子さんが大きくなってくると、おうちよりもお友だちと過ごしたいと思うのは自然なことですし、健やかに成長している証拠です。
そういった場合には、ファミリーサポートなどを活用して、上の子の保育園までの送迎、もしくは、下の子の見守りを頼むというのも手です。
事前登録が必要で、利用にはお金もかかりますが、「一人で全部やらなくて大丈夫なんだ!」と、ママ自身が実感できることには大きな価値があるはずですよ。
雨の日の保育園送迎のワザは、こちらの記事で紹介しています。
最後に/まとめ
1.雨を理由に保育園を休んでも大丈夫です。「雨で下の子を連れて送迎するのが難しいため」と伝えましょう。
2.育休中の家庭の子どもの登園について、園の方針を確認してみましょう。言いにくい場合は、通園できない理由を少し大げさに伝えるのも手です。
3.雨で休む日にもメリットがあるので、罪悪感を感じずに子どもと楽しむ。
4.子どもが保育園に行きたがるようなら、ファミリーサポートを使うのもあり。
ママが必要だと思えば、気負うことなくお休みしましょう。おうちでママとゆったり過ごす雨の日も、子どもにとっては特別な良い経験。