一人暮らしの電気のアンペア数は?オール電化・自炊する・しないの目安を解説!

節約

「料理しているとよくブレーカーが落ちるけどどうしたらいいの?」

「今のアンペア数が合っているのかわからない。」

「電気のアンペア数を下げたら基本料金が安くなるって本当?」

賃貸ワンルームで一人暮らしをしていて、このような疑問をもったことはありませんか?

私も初めて一人暮らしをはじめた頃は、何もわからずに電気の契約をして、アンペア数のことも考えたこともありませんでした。

でも、自分にあった適切なアンペアで契約することは、電気代の節約の基本中の基本なのです!

電力会社で働いた経験から、一人暮らしに最適な電気アンペア数の目安を解説します。

この記事を読めば、自分にとって適切な電気のアンペア数の目安がわかります。

・電気のアンペアとはなんなのか

・一人暮らしのアンペア数の目安

・アンペアごとの基本料金

・アンペア数を上げずにブレーカーを落とさない方法

・アンペアの変更方法と注意点

さくっと読める記事ですが、読めば自分にあったアンペア数がわかり、電気代を払い過ぎていた人は基本料金の節約ができます!

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一人暮らしの電気のアンペア数の目安は?

「アンペアって聞いたことはあるけどなんなのかよくわからない」という人も多いですよね。

そこで、アンペア数とはそもそもどういうものなのか、一人暮らしのアンペア数の目安はどのくらいなのかについてご紹介します。

アンペアとは

アンペアは「同時に使える電気の量」をあらわす単位です。

アンペアが大きければその分同時に使える電気の量が多くなります。

使用できる容量を超えてしまうとブレーカーが落ちて、一時的に電気が使えなくなってしまいます。(ブレーカーをあげれば使えるようになります。)

「それなら最大アンペアでいいじゃない」と思いますが、アンペアが大きければ大きいほど電気の基本料金が高くなってしまうのです。

電気契約の多くがアンペア契約といい、アンペアにあわせて基本料金が設定されています。不必要に大きなアンペアでは無駄な電気代を払っていることになります。

(アンペアが基本料金に関係しないプランは「アンペアが基本料金に関係しないプラン」で後述

電気会社の検針票(「ご使用量のお知らせ」と書いてあるポストに入れられる小さな紙)や使用量確認アプリなどで、まず自分の契約アンペアを確認しておきましょう。

一人暮らしのアンペアの目安

ワンルームに一人暮らしなら、目安となる適切なアンペア数は、次の通りです。

自炊する人 ⇒ 30A(アンペア)
自炊しない人 ⇒ 20A
オール電化 ⇒ 40A

一つづつ説明していきましょう。

オール電化以外の場合(ガスも使っている場合)

オール電化ではない部屋は、自炊しないなら20A、自炊するなら30Aが目安です。

これは、「同時に使用するエアコンの台数×10+10=適切なアンペア」という計算式から導かれます。

ワンルームであればエアコンは1台なので、適切なアンペアは20Aとなります。

ただ、自炊するなら30Aが安心です。料理中に炊飯器と電子レンジを使い、夏冬はエアコンも使います。冷蔵庫や照明が加わると20Aだとブレーカーが落ちてしまいます。

一人暮らし用の電化製品のアンペア数を見てみましょう。

炊飯器7A、電子レンジ6A、エアコン5A、冷蔵庫1A、照明1Aで、これだけで20Aです。携帯の充電をしていたり、照明をもう一るつけるだけでブレーカーが落ちます。

やはり、自炊するのなら30Aが安心でしょう。

ただ、自炊をしない人でも、電気製品が多ければ20Aでは足りないこともあります。

自炊しなくても、電子レンジやケトルは使うことが多いでしょう。実は、電化製品の中でもケトルの消費電力は多く、一人暮らし用のサイズでも10アンペアは必要です。

20A契約だと、ケトルだけで半分になってしまいます。そこに冷蔵庫や照明、携帯の充電、加湿器、パソコンなどが加わると、ブレーカーは落ちてしまいます。

自炊をするなら30A、しないなら20Aがおすすめですが、自炊しなくても電化製品が多いのであれば、30Aで契約することをおすすめします。

オール電化の場合

オール電化の場合は、一人暮らしでも40Aが目安です。

なぜなら、オール電化では「オール電化ではない部屋のアンペア数+20A」が目安となるからです。

このプラス20Aとはなんでしょう?

オール電化は、温水器という電気でお湯を沸かす設備を使ってお風呂などのお湯を沸かします。お湯をわかすには20A程度必要です。

もし30Aで契約している場合、温水器だけで半分以上の容量を使ってしまい、実質10Aで契約をしているような状態になってしまうのです。

なので、オール電化の場合は温水器用としてプラスで20A必要です。

オール電化の部屋で自炊をするなら50A、自炊しないなら40Aが目安です。

自炊をしない人でも、電化製品が多い場合は50Aにしておくと安心です。

簡単にできるアンペア数確認ツール

自分の使っている家電製品から、適切なアンペア数を確認するための便利なツールをご紹介します。

アンペアチェックというツールで、自分に適したアンペアを計算することができます。

自分が使っている家電製品の台数さえわかれば一般的な容量で計算してくれるので、容量は必ずしもわからなくてもOKです。

アンペア数が基本料金に関係しないプランの場合(実量制契約)

「実量制契約」という使用量で基本料金が決まるプランがあります。このプランでは、アンペア数と料金は関係ありません。

実量制契約の場合、使用量が多ければ基本料金は高くなります。今月分を含む12ヶ月のうち、一番使用量が多かった月の使用量が基本料金に反映されます。

たとえば友達が1ヶ月間泊まりに来てその月の使用量が普段の2倍になった場合、次の月から普段の使用量に戻ったとしても2倍だった月の基本料金が1年間続きます。

実量制の場合はアンペアを下げても基本料金は変わりません。一度に使える電気量が少なくなるだけなので、アンペアをさげるメリットはありません。

実量制の場合は電気の使い過ぎに注意しましょう。

【電気の使用量の目安】

一人暮らしの平均的な使用量は月200kWh前後といわれていて、自炊するなら200〜250kWh程度。しないのであれば180〜200kWhが目安となります。

一人暮らしで300kwhは少し使いすぎです。検針票や使用量確認アプリで使いすぎていないか確認してみてください。

オール電化の場合はガスを使わない分電気を多く使うので、月500kWhくらいが平均です。

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アンペア数を変えると電気料金はどのくらい違う?

最も一般的なアンペアによって基本料金が変動するプランを例にとって説明をします。

アンペアは10A、15A、20A、30A、40A、50A、60Aという7段階になっています。

東京電力のスタンダードSというプランの基本料金を例に見てみましょう。

10A 286円

15A 429円

20A 572円

30A 858円

40A 1,144円

50A 1,430円

60A 1,716円

10A増えるごとに286円増えています。

60Aで契約している人が30Aにすれば、基本料金は半分になります。適切なアンペアで契約することで、基本料金の無駄をなくすことができます。

自分に必要以上のアンペアになっていないか、今すぐチェックしてみてください。

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電気のブレーカーを落とさないための注意点

ブレーカーが落ちて電気が使えなくなったら、一時的でも困りますよね。

普段はブレーカーが落ちることはないけど、たまに落ちるだけだったらアンペアを上げるのはなんだかもったいない。

ブレーカーが落ちるのを防ぐには、「一度にたくさんのものをあたためない、タイミングをずらす」というのが一番効果的です。

家電製品はあたためることに一番電気を使います。

なので料理をするときに炊飯器、電子レンジ、ケトル、エアコンの暖房などを使う場合は全てを一度に使うのではなく、タイミングをずらしましょう。

ケトルでお湯が沸いてからレンジを使ったり、炊飯器でごはんが炊けてから料理を開始するなど、タイミングをずらすことで同時に使う電気量を減らすことができます。

アンペアはあくまでも同時に使える電気の容量なので、その容量を超えなければブレーカーが落ちることはありません。

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電気のアンペアを変更する方法

アンペア数が大きすぎたり、小さすぎたりということがわかったら、アンペア数を変更しましょう。アンペア数の変更方法は簡単です。

1、大家さんや管理会社にアンペア変更ができるか確認する。

2、契約している電力会社に変更申し込みをする。(必要であれば当日立ち合い)

まず大家さんに確認

賃貸マンション・アパートでアンペア変更の際は、大家さんや管理会社に変更しても問題がないか確認をしておきましょう。

建物によっては設備的に30A以下でしか契約できない場合があります。事前に管理会社に確認をして、アンペア変更ができる建物なのか、変更をしてもよいか許可を取りましょう。

設備的に変更ができたとしても、なんらかの理由でアンペア変更をしないでほしいという管理会社もあります。

「変更してもいいけど、退去するときに今のアンペアに戻してください」という場合などさまざまなので、トラブルを避けるために確認は必須です。

電力会社に申し込む

アンペアを変更するには、契約している電力会社にアンペア変更の問い合わせをしてください。WEBでもできますが、電話がおすすめです。

アンペアの変更は、設備によって居住者の立ち合いが必要な場合があります。

電話であれば、オペレーターが居住者の立ち合いが必要かどうかその場で判断してくれて、必要であれば、日時の約束もその場でできます。

電話受付がおすすめな一番の理由は、オペレーターが一番適切なアンペアの提案をしてくれて、変更自体が不必要な場合はしないほうが良いと教えてくれるからです。

「基本料金を安くするためにアンペアを下げたい」と相談をすれば、過去の使用量や部屋の数、家電製品の数から適切なアンペア数を教えてもらえます。

また、実量制プランで、アンペアを下げることにメリットがない場合は、変更しない方が良いとも教えてもらえます。

心配な点などがある場合も直接質問できるので、電話での申し込みがおすすめです。

アンペア変更の際に気を付けること

一度アンペアを変更したら1年間は再変更できないなど、会社によって再変更するまでの期間に制限があります。

「エアコンを使わない春と秋は20Aで、夏と冬は30Aにして基本料金節約しよう」ということはできません。

50A契約を40Aに、40Aを30Aに変更する場合は、家電製品を使うタイミングをずらしたりという工夫をすれば問題なく生活ができると思います。

ですが、20A以下に変更するのはよく考えてからにしましょう。

電子レンジや炊飯器、ヘアドライヤーなどあたためる電化製品は稼働するために10A以上必要なことが多いです。10A契約だと電子レンジ一台すら使えません。

10A、15Aでは生活が不自由になってしまうので、よくよく慎重に考えましょう。

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最後に/まとめ

一人暮らしの電気アンペア数の目安についてまとめてみました。

・ガス契約があるなら、自炊する人で30A、しない人で20Aが目安。

オール電化なら、自炊する人で50A、しない人で40Aが目安。

・アンペアが低ければ低いほど基本料金が安くなる(アンペア契約の場合)

・電化製品はあたためることに一番電気を使う。

・ブレーカーを落とさないために、あたためる電化製品は使うタイミングをずらす。

・アンペア変更は電話で申し込むのがおすすめ。

・管理会社や大家さんにアンペア変更について許可をとる。

・アンペア変更後1年間は再変更できない場合が多い。

一人暮らしなのに不必要なほど大きなアンペアでの電気契約はとてももったいないです。

電気は毎日使うものなので、たとえ節約金額が小さくても、5年、10年という長い目で見ると大きな節約になります。

アンペア数を見直して、無駄のない電気契約で家計を節約していきましょう!

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