「試合なのに全力でプレーしてないな」
「入団したての頃は練習を頑張ってたのに、今はダラダラやってるな」
「せっかくボールを持って公園へ来たのに、10分もボールをさわらない・・・」
小学校低学年でサッカーを習っている子どもの親ならこんな悩みをお持ちではありませんか?
好きではじめたサッカーのはずなのに、子どもがやる気がないのでは、心配になってしまいますよね。
この記事では、小学1年生のサッカー少女を持つ私が、サッカーにやる気がないよくある理由と、おすすめの対処方法を実体験ともとにお伝えします。
- サッカーのやる気がない原因は、子どもにも親にもある
- 親がしてあげられることは実は少ない
- 親が絶対にやってはいけないこと
- こどもの「やる気」ってどんなもの?
親子ともども、気持ちが楽になるヒントをお伝えしたいと思います。
子どもがサッカーにやる気ないよくある理由
小学校低学年の子どもがサッカーをやる気がない理由は、大きく分けて5つ考えられます。
子ども、親、チームといろいろな原因が考えられます。
子どもがサッカーより他のことに興味があるから
低学年の場合は、「サッカーが上手になりたい」と思う段階までたどり着いていないことが大きな原因です。
子どもは、単純にサッカーが面白い、楽しいと思っていることが多いのではないでしょうか。
だから、サッカーよりもっと面白そうなこと、楽しそうなことが他にあったら、そちらに興味がいきます。
例えば、気になるテレビやゲームをやりたくなる。
大人でも共感できる部分ですよね。
いろいろなことに興味を持つのは良いことだし、休息の時間も大事です。
自分は友達より下手だと感じて、自信がなくなっているから
なかなか上達しないと、上手なお友達のプレーを間近で見ると、つい自分と比べてしまい、気が引けてしまうこともあるかもしれません。
そうすると、練習についていくのが精一杯になり、練習や試合もつまらなくなっていきます。
だからやる気がなくなってしまっているということも考えられます。
サッカーは好きだけど、チームが楽しくない
サッカーそのものは好きでも、チームの雰囲気が楽しくないのかもしれません。
例えば、コーチが厳しすぎて子どもがコーチを怖がっていたり、うまい子に馬鹿にされたりしてチームの輪に入れない。
こんな状態では、チームで辛い思いをすることになり、子どもは委縮してしまいます。
そうすると、やる気どころではありませんね。
親がプレーに口出ししすぎるから
一方、親に原因がある場合もあります。
ありがちなのが、親の過干渉や過保護です。
親がダメ出ししたり、叱ったり、指示を都度出すと、子供はのびのびとプレーができなくなってしまいます。
例えば、試合中に「右に出せ!」「早く戻れ!」などと先を見て指示を出したり、「なんであそこで守らなかったんだ!」と失敗したプレーを叱責したりする。
我が子のためについついやってしまいがちなことです。。
でも、子どもからしたら
「またパパに怒られる・・・」
「僕は何のためにサッカーをやっているんだろう・・・」
と分からなくなってしまいます。
面白くなくなって当然ですね。
親から見て「やる気がないように見える」だけ
また、親から見るとやる気がなさそうに見える場合でも、本当にそうでしょうか?
学生時代にサッカーをやっていたパパなら、「ヘラヘラするな」「シャキッとしろ」「やる気がないなら、やめちまえ!」と言いたくなることもありますよね。
でも、まだ相手は小学校低学年の子どもです。
10歳になるかならないかの子どもに、それを求めるのは無理ではありませんか?
このようにいろいろな原因が考えられますが、それでは、親としてはどうしてあげたら良いのでしょうか?
サッカーにやる気ない子供に親がしてあげられること
ここでは、親ができることをひとつづつ考えていきます。
子どもと一緒にサッカーを楽しむ
サッカーが大好きになるように、パパも一緒にサッカーで遊びましょう。
なぜなら、いまはサッカーを好きになりかけている段階だからです。
例えば、公園へいく時には必ずサッカーボールを持っていき、5分でもいいので子どもがサッカーボールでやりたいことを一緒に楽しみます。
でも、ボールを触ることさえしない日だってあるかもしれません。
ですが、昔から『好きこそ物の上手なれ』といいます。
「サッカーは楽しい!」と思えれば、上手くなりたいと思うようになります。
やる気のスイッチを見逃さないよう、パパも子ども一緒にサッカーで遊んでくださいね。
娘もこの段階です。
子どもは親の背中を見ていますから、親が楽しんでいることは、子どもも楽しんでやるようになる可能性が高いです。
認めてあげる
子どもがサッカーが下手だと自信をなくしているなら、とにかく『認める』ことです。
なぜなら、子どもは認められると、また認めてほしくてがんばれるからです。
大人でも認められると、嬉しくて進んでやりたくなりますよね。
自分では気が付かなかったところを認められたらなおさらです。
例えば、こんな些細なことでもいいのです。
「昨日より1回多くリフティングができるようになったね」
「今日の練習はこの前より早く走れていたね」
「今日のサッカーのお仕度はいつもより早くできたね」
場合によっては、気になって指導したくなる場面もあるかもしれません。
ですが、子どもも既に分かっているので、「何度も言わなくてもわかってるのに」と思っています。
自信を育む段階の場合は、とにかく認めてボールに触る機会を増やしていきましょう。
のびのびサッカーできる環境を選んであげる
コーチが厳しすぎるなどの問題がある場合には、親としてコーチに子どもの状態を進言することも大切です。
ですが、状況が変わらない場合は、無理に同じチームでサッカーを続けなくても大丈夫。
なぜなら、怒鳴るコーチや馬鹿にされるチームメイトのもとでは、ミスを怖がってしまうため、思い切ったプレーができないからです。
挑戦しないということは、上達しないことに直結します。うまくなればなるほど面白くなるのに、その機会を逃すことになりかねません。
でも、「せっかく入団したチームを辞めるのはもったいない」と思われるかもしれません。
ですが、そもそもスポーツは楽しんでやるもの。合わない環境だった場合は再考することも大切です。
子どもに精神的なダメージがあれば、なおさらチームを変わること、やめることを検討しましょう。
子どもの意志を尊重して、楽しくサッカーができる環境を親子で一緒に探し直してはいかがでしょうか。
プレーにあれこれ口出ししない
信頼できるコーチに巡り合えたら、口出しはNG。
指導はコーチに任せて、親はあたたかい目で見守りましょう。
これは多くのサッカーパパが、一度はうっかり経験していることとお察しします。
口出ししすぎることのデメリットは、子どもが委縮してしまうこと。
なぜなら、伸び伸びとプレーできなくなり上達の妨げになってしまうからです。
そして誰の指示を受けたらいいのか分からず混乱してしまいます。
例えば、試合中に叫ばれたり、試合を録画したビデオを鑑賞しながらプレーのダメ出しをするのは、公開処刑のようなものです。
自分のプレーを完全に否定されたように感じてしまいます。
またサッカーのことで怒ることも、子どもの主体性を奪ってしまいます。
どうしても感情的になってしまう場面もあるでしょう。
でも、そこは感情的になりたくても堪えて見守りましょう。
成長は子ども一人ひとり異なることを常に忘れないでいたいですね。
一歩ひいたところから見守る
ところで、子どもは本当にやる気がないのでしょうか?
例えば、にこにこ笑いながら単純にサッカーを楽しんでプレーしている子どもは、親から見たら「ヘラヘラしている」と見えるかもしれません。
実は私も、サッカーをはじめた娘が本気で取り組んでいるのかわからず、イライラした経験があります。
ですが、この動画をみて猛省しました。
【参考動画】「幼稚園・小1・小2サッカー」親御さんの関わり方
小学校低学年の間は、サッカーの楽しさを伝える時期なんだと良くわかる動画です。
お子さんがサッカーのやる気がなくて心配なパパに、ぜひ見ていただけると嬉しいです。
一歩離れたところから見守ってあげるのが、親の立ち位置です。
こちらの本は、そのことをよく教えてくれるのでおすすめです↓
サッカーにやる気ない子供に絶対にやってはいけないこと
やる気のない子どもに絶対やってはいけないことがあります。
それは子どもの意志や判断を奪うことです。
なぜなら、ひとりの人間として、自分の意思で決めることがとても大切だからです。
これは、子どもの人権を尊重するということです。
自分の子どもとは言え、一個の独立した人間です。
例えば、親が一喜一憂してプレーの指示やダメだしをしたり、感情に任せてしかることは、親の過干渉です。
また、子どもがやる気がないからといって「サッカーを辞めるのか」、それでも「続けるのか」を決めるのは、親の判断ではありません。
小さいながらも子ども自身がどうしたいのかが大切です。
子どもの成長を見守り、ときには助けるのが親の役目なのです。
子どものやる気って、どういうもの?
そもそも『やる気』とはどのようなものでしょうか。
『やる気』とは、 自分から物事をすすめ、成しとげようとする積極的な気持ちのことです。
『自主性』とも言い換えられます。
サッカーで例えるなら、子ども自身が
「もっとサッカーがうまくなりたい」
「諦めない強い自分に変わりたい」
などと自主的に思ったときに、初めてそうなる可能性が生まれます。
そのためには、前述のようにまずは『サッカーは楽しい』という気持ちが芽生え、『大好き』になることが大前提です。
すると継続して練習することができるのです。
一流の選手は、はたから見たら『努力がすごい』と思われることも、本人はサッカーが大好きだから『好きでやってる』という感覚だと思います。
ですが、小学校低学年では、まだ『サッカーが大好き』になっているよりも『なんとなく好き』な子どもの方が多いのではないでしょうか。
少し先の話にはなりますが、主体性を持ち人として成長していく様を、近くで見守れるよう親としてサポートしていきましょう。
最後に/まとめ
【子どもがサッカーのやる気がない理由】
・サッカーよりも好きなことがある
・うまい子と比べて自分のプレーに自信がない
・サッカーは好きだけど、チームが楽しくない
・親が口出ししすぎる(過干渉)
・親から見て「やる気がないように見える」だけかも
【子どもがサッカーのやる気を出すために親ができること】
・親子で一緒にサッカーを楽しむ
・とにかく認めて自信を取り戻す
・子どもが楽しくサッカーできる環境を選ぶ
・コーチに任せて親は口出ししない。
・親は一歩ひいて見守る
【親が絶対やってはいけないこと】
・子どもの意思や判断を奪うこと
子どもの「楽しい」を増やし、自主性を育むが最初の一歩。
親子ともどもサッカーを楽しめるようになれば、結果は後からついてくるでしょう。
一緒に子どもを応援していきましょう!