「電気代の節約のために電力会社を変更したいけど、どこがいいの?」
「電力会社がたくさんありすぎて、選べない!」
「変更したら、どのくらい安くなるの?」
「電力会社を変更したら、かえって高くなる場合もあるっていうけど、本当?」
電力会社を選ぶのって、初めての経験だとちょっと勇気がいりますよね。
私もずっと東京電力だったので、電力会社を変更するのはちょっとこわごわでした。
でも、電力会社を変更したら、電気代が下がったことを実感できました。電気の使い方は何も変えていないのに、です。
この記事では、東京のマンションに3人で暮らしている世帯を例にとり、では、電力会社を変えた場合、どのくらい安くなるのかの例をお伝えします。
電気は毎日使うものなので、少しの節約が1年、3年、5年で考えれば、大きな節約になってきます。
ちょっとの手間で、その後ずーっと節約が続く電力会社の変更。
家計の節約を考えているご家庭には考えて欲しいテーマです。
電力会社の選び方のポイント
電力会社を選ぶポイントは、3つです。
現在の電気使用量・アンペア数を確認する
ご家庭の電気使用量・使い方にあった最適な電力会社・プランを選ぶことがポイントです。現在、自分がどのくらい電気を使っているのか、契約アンペアはいくつかを良く確認しましょう。
電気使用量は、春夏秋冬で変動するので、できれば過去一年間の使用量がわかると一番いいです。
自分の電気の使い方がわかっていないまま変更してしまうと、かえって電気代が高くなることもあるので注意しましょう。
解約金・期間の縛りがないかチェックする
引っ越しの可能性のある方は、期間の縛りや解約金があるかどうかもチェックしておきましょう。
安い電力会社の場合、予想外の引越などがあったときに、解約金がかかることもあるので注意が必要です。
環境に配慮した電力会社か
電気代を節約するだけではなく、環境に配慮した電力会社を選びたい方も多いと思います。
各電力会社が公開している発電方法(電源構成)を見比べてください。これを公開していない電力会社は、環境配慮型の会社とは言えません。
東京のマンションに3人暮らしの例
首都圏のマンションで暮らす3人家族で、現在は次のような電気契約をしているご家族を見てみましょう。
東京での3人暮らし
使用量400kWh/月
40アンペア(3人暮らしに多い)
従量電灯B(一般家庭向きプラン)
毎月の電気代 1万円程度
こちらが東京電力の従量電灯Bの料金表です。
基本料金 | 電力量料金 | |||
10A | 286円 | 第一段階 | 19.88円 | |
20A | 572円 | 第二段階 | 26.48円 | |
30A | 858円 | 第三段階 | 30.57円 | |
40A | 1144円 | |||
50A | 1430円 | |||
60A | 1716円 |
このようなご家族が、電力会社を変更したら、どのくらいの電気代節約になるのか、3つの電力会社の例で見ていきます。
Looopでんき「おうちプラン」
40Aだと年間で9516円お得! 60Aだと年間で16380円お得です!
Looopでんきの「おうちプラン」は大きなアンペアで契約していて、たくさん電気を使う人ほどお得なプランになっています。
基本料金 0円
電力量料金 26.40円
Looopでんきは、基本料金が0円で電力量料金が一律というとてもシンプルな料金システムです。
電力量料金は、東京電力の第一段階目の方が安いですが、第二、第三段階目の料金はLooopでんきの方が安いです。特に第三段階目の料金は約4円も安いです。
では具体的に1ヶ月分の400kWhの電力量料金を具体的に見てみましょう。
東京電力 | Looop電気 | 月間差額 | 年間お得額 | |
30A | 11067円 | 10560円 | ー507円 | 6084円 |
40A | 11353円 | 10560円 | ー793円 | 9516円 |
50A | 11639円 | 10560円 | ー1076円 | 12912円 |
60A | 11925円 | 10560円 | ー1365円 | 16380円 |
Looopでんきは基本料金がないので、アンペアによって基本料金が変わることはありません。
大きなアンペアで契約しているほどお得になる金額は大きく、60Aで契約している人は月1300円以上安くなります。
一方、20A以下で使用量も少ないという場合(3人暮らしではあまりないとは思いますが)は、東京電力のままの方が安いかもしれません。
自分の電気の使用状況をよく確認してから判断しましょう。
40A以上の場合、年間で1万円近く、もしくはそれ以上お得になる計算です!
東京ガス「ずっとも電気1」
東京ガスの「ずっとも電気1」は、電気を多く使う人ほどお得なプランです。
アンペア別の基本料金は東京電力と同じです。
東京ガス | 東京電力 | ||||
電力量料金 | 差額 | 電力量料金 | |||
第一段階 | 23.67円 | +3.79円 | 第一段階 | 19.88円 | |
第二段階 | 23.88円 | ー2.6円 | 第二段階 | 26.48円 | |
第三段階 | 26.41円 | ー4.16円 | 第三段階 | 30.57円 |
第一段階目の電力量料金は、東京電力よりもかえって大幅に高くなっています。
ですが、第二、第三段階目の料金がかなり安くなっているため、電気の使用量が多い人が安くなるという仕組みです。
では1ヶ月分に400kWhの電力を使った時の具体的な金額を見てみましょう。
東京電力 | ずっともでんき1 | 差額 | 年間お得額 | |
30A | 11067円 | 10507.1円 | ー559.9円 | 6718.8円 |
40A | 11353円 | 10793.1円 | ー559.9円 | 6718.8円 |
50A | 11639円 | 11079.1円 | ー559.9円 | 6718.8円 |
60A | 11925円 | 11365.1円 | ー559.9円 | 6718.8円 |
毎月500円以上安くなるので、年間で7000円近くお得という大きな金額になります。
ただ、旅行や帰省で使用量が少ない月には、逆に高くなってしまう可能性があります。
ソフトバンク「くらしでんき」
東京電力の従量電灯よりも必ず安くなる!
くらしでんきの基本料金は、東京電力の従量電灯とまったく同じです。
ですが、電力量料金の三段階全てが東京電力よりも安くなっています。
くらしでんき | 東京電力 | ||||
電力量料金 | 差額 | 電力量料金 | |||
第一段階 | 19.68円 | ー0.02円 | 第一段階 | 19.88円 | |
第二段階 | 25.68円 | ー0.8円 | 第二段階 | 26.48円 | |
第三段階 | 29.04円 | ー1.53円 | 第三段階 | 30.57円 |
なので、従量電灯の家庭では、使用量やアンペア関係なく必ず安くなります。
とくに三段階目は差額が大きくなっているので、電気を多く使う人ほど安くなっていると感じやすいです。
帰省や旅行で使用量が少ない月があったとしても、東京電力より高くなってしまった!ということはありません。
具体的な金額を見てみましょう。
東京電力 | くらし電気 | 差額 | 年間お得額 | |
30A | 11067円 | 10746円 | ー321円 | 3852円 |
40A | 11353円 | 11032円 | ー321円 | 3852円 |
50A | 11639円 | 11318円 | ー321円 | 3852円 |
60A | 11925円 | 11604円 | ー321円 | 3852円 |
電気使用量の多い家庭の方が安くなったと実感しやすいものの、使用量が少なくても確実に安くなります。
まとめ
電力会社の変更は、ちょっとの手間で、ずっと電気代が節約できるおすすめの節約法です。
現在の電気の使い方にあった電力会社・プランを選ぶことが大事です。