最近は高齢者のあいだで「年賀状じまい」という言葉を聞くようになりました。
高齢者が年賀状を辞めると言っても、その背景はさまざまです。
- 年始の挨拶は、メールやSNSに移行したい。
- メールやSNSもやらず、年始の挨拶そのものは辞めたいが、おつきあいは続けたい。
- 体調に自信がなく、おつきあいそのものも難しい。
この記事では、高齢者の事情別に、年賀状を辞める時の文例をまとめてみました。
相手に失礼なく年賀状を辞めることを伝えたいと考えている高齢者の方に参考にしていただければ嬉しいです。
年賀状を辞める時の文例①メールやSNSに移行したい場合
年賀状を印刷するのは大変なので、年始の挨拶は、簡単にできるメールやSNSに移行したいという場合の文例です。
ご無沙汰しておりますがお変わりありませんか
さて アナログ一辺倒だった私もデジタル化の波を受け
本年で年賀状じまいをさせていただくことにしました
これまで素敵な年賀状をいただき ありがとうございます
今後はSNSでご挨拶させていただければ幸いです
これからもよろしくお願いします
令和〇年 元旦
お元気ですか
コロナ禍でライフスタイルを見直し、SNSを始めました
そこで今年で年賀状を卒業することにしました
これまで楽しい年賀状をいただき 本当にありがとうございます
今後はSNSでお付き合いいただければ幸いです
引き続きどうぞよろしくお願いいたします
令和〇年 元旦
お健やかに初春をお迎えのことと存じます
葉書を使った年始の挨拶を卒業する方が増えてきているとのことで
私もならうことにしました
今後はメールやSNSでお付き合いさせていただければ幸いです
本年も何とぞよろしくお願いいたします
令和〇年 元旦
年賀状を辞める時の文例②年始の挨拶そのものを辞める場合
メールやSNSをやらない場合には、年賀状を辞めたら、年始の挨拶そのものを辞めることになります。
次の文例は、年始の挨拶は失礼しても、お付き合いは続けたいという気持ちを伝えたい場合に使います。
あけましておめでとうございます
旧年中は大変お世話になりました
私も高齢になり
ここ数年は年賀状の準備がままならないようになってきました
残念ではありますが
本年をもちまして年始のご挨拶を終了させていただきます
どうか悪しからず御了承いただけますようお願いいたします
長きにわたり楽しい賀状を頂戴し ありがとうございました
年始のご挨拶は失礼いたしますが
今後ともおつきあいの程どうぞよろしくお願いいたします
令和〇年 元旦
平素よりお世話になっています
昭和に生まれ、平成、令和と移り変わり
いつのまにか高齢者と呼ばれるような歳になりました
つきましては誠に勝手ではありますが
本年をもちまして年始のご挨拶は失礼させていただこうと思います
年賀状は控えさせていただきますが
今後とも変わらぬお付き合いをお願いいたします
皆様のますますのご健勝を祈念申し上げます
令和〇年 元旦
年賀状を辞める時の文例③体調に自信がない場合
体調に自信がなく、おつきあいそのものが難しそうな場合には、今までおつきあいいただいたことに感謝する内容の文面にしましょう。
このたび私 喜寿を迎えました
元気なうちに身辺の整理をと考え
本年をもちまして誠に勝手ながら新年のご挨拶を卒業させていただくことにしました
長い間 乱筆乱文にお付き合いくださり
ありがとうございました
皆様のご多幸をお祈り申し上げます
令和〇年 元旦
新年おめでとうございます
○○様におかれましてはお健やかに新春をお迎えのことと存じます
昨年 私は米寿を迎え 寄る年波に勝てず 文字の読み書きが少々つらくなってきました
今まで通りのお付き合いも難しくなってまいりましたので
本年をもちまして年始のご挨拶状を遠慮させていただこうと考えています
誠に勝手ではございますがご無礼のほどどうぞご容赦いただきますようお願い申し上げます
長い間お付き合いいただき本当にありがとうございました
皆様のご健康とご多幸をお祈りいたしております
年賀状を辞める時の文例まとめ
高齢者のあいだで年賀状じまいをする方が増えています。
高齢者の年賀状じまいと一口にいっても、事情はさまざま。
年賀状は辞めて、メールやSNSに移行したい方
年始の挨拶そのものはやめたいが、おつきあいは続けたい方
体調がすぐれず今まで通りのお付き合いも難しい方
それぞれで文例も少しづつ違ってきます。
それぞれの事情にあわせた文例を使って、失礼のないように、率直に自分の事情を先方に伝えましょう。
そうすることで「卒業」という形で年賀状を辞めることができます。