2021年2月16日(火)「ガイアの夜明け」は、「異常気象とともに生きる」。
一条工務店の「浮く家」と、三千桜酒造の移転の取り組みが紹介されました。
ガイアの夜明けで紹介された「一条工務店」とは?
「一条工務店」は、静岡県浜松が拠点の住宅メーカーで、全国に501の営業所があります。
「家は性能」を標語にしていて、注文住宅の年間受注件数が日本一で、約1万4000戸の実績があります。
水圧や強風に耐える強化ガラスを標準装備するなど、創業当時から様々な自然災害に対応した家造りをしてきました。
通常の住宅メーカーには、展示場がありますが、一条工務店は、展示場に加えて、体験館というのがあります。
床暖房、超気密・超断熱、免震、耐震、防腐防蟻、防犯、換気などを実際に体験してもらおうというものです。
住宅性能への自信の大きさがわかりますね。
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一条工務店の「水に浮く家」は追加費用70万円
水害に強い家づくりは、一条工務店と国立防災科学技術研究所の官民での「水害被害軽減プロジェクト」です。
その公開実験の様子が、ガイアの夜明けで放映されていました。
一条工務店のガラス窓の強度は、通常の7倍以上。
実験では、水圧で割れないのはもちろん、流れてきた丸太がぶつかってもガラス窓はびくともしませんでした。
「浮く家」は、洪水で浮いても、流されてしまわない仕組みになっています。
家の四隅に建てられた係留ポールに、ワイヤーで家を繋ぎ、洪水で家が浮き上がり、水が引くとほぼ同じ位置に着地します。
こうした装置は、新築の家には70万円ほどの追加費用で取り付けられるそうです。
一条工務店で開発中の防水シート
一方、既に建っている家を水害から守る技術も開発中だそうです。
台風が来るまえに、住民自らが貼れる防水シートを開発している段階です。
販売価格は10万円程度を目標にしているとのこと。
まだ、実用化にはいたっていませんが、開発されたら、多くの人を水害から守ることになるでしょう。
ガイアの夜明けで紹介された「三千櫻酒造」とは?
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岐阜県・中津川の地で143年続けてきた三千櫻酒造。
ここ数年、岐阜県の気温が上がりすぎて、酒作りが難しくなってきたことから、北海道の地へ移転することを決断。
北海道・東川町で、「公設民営型の酒造」として再スタートを切ることになりました。
「公設民営型」とは、酒蔵の工場設備は中津川町が用意し、酒造りは三千櫻酒造が行うというもの。
全国でも珍しい形です。
米どころで、大雪山の伏流水に恵まれてて地酒をつくりたかった東川町と、気温の上昇に悩んでいた三千櫻酒造のめぐり逢いにより生まれました。
北海道のコメと水でつくった初めてのお酒。
予約が殺到で、一か月待ちの人気ぶりだそうです。
まとめ
もう何年も言われている、地球温暖化と異常気象。
一条工務店の取り組みも、三千櫻酒造の英断も、
現実的に、異常気象にどう対応していくのかを考えなければならないところまで来ていることが実感できました。
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