高齢者に医療保険は必要か?認知症だと請求も解約もできない?トラブル体験談を紹介!

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高齢になると、病気への不安から医療保険へ加入する人が多い。

しかし、「高齢者に医療保険は必要か?」については疑問を持つ人たちも少なくない。

医療保険の契約内容はとても複雑で、きちんと内容を理解しないまま加入してしまうと、全て保険会社の定めた保険契約に縛られることになってしまう。

私の叔母は、11年もの間きちんと毎月15,000円の保険料を払いながらも、いざ入院・手術となり、保険金を請求しようとしたら、認知症のため保険金の請求が受け付けてもらえなかった。

それだけではない。

解約することすら認められずに、毎月の保険料だけは死ぬまで引き落とされ続けた。

なぜ、このようなことになったのか?

「高齢者に医療保険は必要か?」を考える際、叔母の体験談を参考にしていただければと思う

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弱った高齢者が自分で保険を請求することが必要って?

長く一人暮らしを続けてきた叔母が、転んで足を骨折して手術のために入院したのが90歳のとき。既に重度の認知症だったので、実務的なことは全て私がやることとなった。

そうした中で、叔母がアフラックの医療保険EVERという保険に入っていることを発見した。入院や手術の場合に保険金が支給されることになっている。

そこで早速、保険金請求のためにアフラックに電話をかけてみた。

私「そちらの保険に加入している叔母が、入院をして手術をしたので、保険金を請求したいのですが。」

アフラック「保険金の請求はご本人様でないとできません。ご本人様からお電話をいただけるようにお願いいたします。」

私「本人は、骨折で手術して療養中です。認知症なので電話で意思疎通をすることも難しいです。

アフラック「それでは後見人を立てて、後見人様から請求してください。

私「(絶句)」

後見人を立てるには、司法書士などへの毎月の報酬(通常15,000~20,000円)が必要になるほか、家庭裁判所への申し立ての手続きにも長い時間と手間暇が必要になる。僅かばかりの保険金をもらうのに、そんなことをやっていたら、全く割にあわない。大赤字だ。

私「後見人をたてるつもりはありません。」

アフラック「それでは、保険金の請求はお受けできません。

叔母は80歳のときから11年間ものあいだ、毎月15,000円の保険料を口座引き落としでアフラックに払ってきていた。

合計198万円。

それが全て無駄になったと悟った

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高齢者の医療保険に必要な「指定代理請求特約」とは?

病気や怪我で弱って入院した高齢者自身が保険請求しなければいけないという非現実的な仕組みに驚いた。しかし、このようなケースは多く、以前は泣き寝入りした人たちもたくさんいたようだ。

このような事態を避けるために、現在では、アフラックは「指定代理請求特約」というのを用意している。本人が病気で弱っても認知症になっても、近親者などが本人に代わって保険金を請求できる仕組みだ。

しかし、叔母がアフラックの医療保険に加入した2008年時点では、本人に代わって請求できるのは子どもや配偶者などに限られており、独身で子どもがおらず一人暮らしの叔母には「指定代理請求特約」は使いたくても使えないものだった。

保険契約の内容を盾に保険金の支払いを拒否するアフラックに対して、対抗するすべはなかった。

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保険を解約するにも高齢者が自分で申し出ることが必要

保険金を請求できないのであれば、これ以上、毎月15,000円もの保険料を払い続ける必要はない。

そこで、アフラックに解約したいと申し出た。

私「そうしたら保険金の請求はあきらめるので、この保険を解約します。」

アフラックご本人からのお申し出でないと、解約は受け付けられません。」

私「認知症なので、本人は電話で意思疎通できません。」

アフラック「それでは解約できません。どうしても解約したい場合には、後見人を立ててください。

!!!!!!!!

かくして、叔母の口座からは、死ぬまで毎月15000円が引き落とされ続けた...

ちなみに、仮に叔母が「指定代理請求特約」を利用していたとしても、本人の代わりに家族ができるのは保険金の請求だけで、解約をすることはできない。

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高齢者に医療保険は必要か?

以上は全て実話である。

私がお伝えしたいのは、「高齢になって医療保険に入る場合は、”指定代理請求特約”をつけるのをお忘れなく!」ということではない(もちろん、それもあるが)。

高齢者に医療保険がそもそも必要なのか?ということだ。

保険の契約内容はとても複雑

保険会社の売っている保険商品は、保険会社が絶対に損をすることがないように契約条件が定められている。保険会社は営利企業なので損がでたら倒産してしまうので当たり前の話だ。

叔母の実例でもわかるように、保険契約の内容はとても複雑なものになっている。「こういう場合には支払いができない」というような重要な情報は小さな細かい字で書かれている。また、「こういう場合には~~」「ああいう場合には~~」と細かく条件が定められ小さい字で書いてある。

高齢になって自分でも気が付かないうちに認知能力が低下してきたときに、これら保険契約の内容をきちんと理解して契約することは果たして可能なのか?

叔母がアフラックの医療保険EVERに加入したのは80歳のとき。保険契約の細かい内容まで理解していたとは思えない。しかし、保険にいったん入ってしまえば、全て保険会社が定めた契約内容に縛られることになる。保険会社と争っても勝ち目はない。

自分のお金は自分の好きに使える

これに対して、自分のお金を自分で持っていれば、誰に文句を言われることもなく、自分が必要なときに必要なところに使うことができる。

叔母が11年間にアフラックに払ったお金は200万円以上。これだけのお金を普通に銀行口座に持っていれば、余裕で入院費も手術代も払えた。

もし仮にアフラックに保険金支給が認めてもらえたとしても、叔母のケースでは、支給額は25万円程度(入院一日5000円×30日と手術見舞い金10万円)だっただろう。

200万円払って支給されるのが25万円。これでは何もありがたくない。

200万円を自分の預金として持っていれば、保険会社にあれこれ言われることもなく、自分が本当に必要としているところにお金を使えたはずだ。

医療保険は高齢者を介護している人にとっても面倒

私は、認知症が相当進行してしまった叔母の面倒をずっとみてきた。

いよいよ高齢者が入院となったとき、介護者はこれまでの疲れが相当たまっていることが多いと思う。

私が叔母のアフラック医療保険EVERを見つけたときに思ったことは、「病院で診断書をもらって、領収書やその他の書類も全部揃えないといけないんだ...ああ、面倒くさい!」だった(結局、保険請求が認められなかったのでその手間は省けたが)。

既に介護で疲れ切っている介護者に、保険会社とのやり取りという更なる重荷を負わせるのは酷だと思う。

たとえ自分が認知症になったとしても病気で寝たきりになったとしても、家族などの信頼できる介護者に自分の銀行のキャッシュカードを預けておけば、入院費の支払いは問題なくできる。その方が、介護をしてる人にとっての負担が少ない。

いざ自分が認知症や寝たきりになった場合、最後に頼れるのは保険会社ではなく、介護をしてくれる人だ。

自分を介護してくれる人が、やりやすいような方法を選択してほしい。

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まとめ

以上、叔母の介護の体験談から「高齢者に医療保険は必要か?」について書いてみた。あくまで、一つのケースとして参考にしていただければと思う。

  1. 医療保険の契約内容はとても複雑で、きちんと理解するのは難しい。
  2. いったん医療保険に加入してしまえば、全て保険会社が定めた契約内容に縛られる。保険会社と争っても勝ち目はない。
  3. お金を自分で持っておけば、自分が必要なときに必要なところに自由に使える。
  4. 自分が弱ったとき頼れるのは、保険会社ではなく、介護をしてくれる人。
  5. 自分を介護してくれる人にとって一番やりやすい形にしておくのが良い。

 

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